街づくりにらしさはつきものです。
街の特徴は住む人々の共通認識となり街のシンボルとなることで、やがて地域らしさとなっていくのです。
この変遷の中で経済活動へと昇華していくわけですが、キーワードとして言語化されると更により早くより大きな発展を遂げていきます。
例が極端かもしれませんが、ヴェネチアは敵から街を守るためにあのような複雑な水路を作りましたが、それはやがて人々を魅了する資源となり「水の都」となり大観光都市となったわけです。
何回かに分けて私の思う目黒らしさを探してみて、それが目黒区政に生かすことはできないか考えてみます。

カーディーラーが多い

目黒区は買えない外車はないといわれるほど、特に高級車のディーラーが多いといわれています。
特に目黒通りを柿の木坂陸橋から目黒駅方面に走っていると左右にテニスのラリーを見ているかの如く、様々なメーカーの車が目に飛び込んできます。
マセラティ・ホンダ・フェラーリ・プジョー・メルセデスベンツ・ボルボ・レクサス・BMW・アウディ・フォルクスワーゲン・マツダ・・・漏れていたら教えてください。笑

それはどれもあこがれの目で見ながらデイサービスの送迎を担当している私は、デイサービスもマセラティで迎えに行ける時代が来るのかなぁ、高齢者は意外と喜ぶんじゃないかなとひそかに考えているのです。

さて、高級外車はヨーロッパのメーカーが多いが多いですが、それには理由があります。ヨーロッパは素材の加工が得意な昔ながらの工場が多いのだそうです。特に高級外車で使われることの多いアルミの溶接や曲げなどは相当熟練の技術が必要になるのだそうです。
そういったときに伝統的に素材加工工場の多いドイツやイタリア、北欧の都市などがその技術を発揮するというわけです。
まあ、それも今わ昔と言わざるを得ず、ほとんどがアジアの工場で作られるようになってしまっているようですが・・・

さて、なぜ目黒区にカーディーラーが多いのかを考えてみましょう。

  • 高所得者が多い
  • 最寄駅から遠い家が多い
  • 広い一軒家が多く、駐車場を持っている
  • オシャレや文化に敏感な人々が多い

思いつく限りこんなところでしょうか。
柿の木坂で介護事業を始めて、高所得者が多いのはわかりきっていることでしたが、目黒区は意外と最寄り駅まで出るのに苦労する地区が多いことに気が付きました。
特に東横線と目黒線の間でどちらも歩くには少しい遠い地域、下目黒や目黒本町などの地域や東横線と田園都市線の間の東が丘などの地域は最寄り駅まで徒歩15分以上という地域が多く含まれています。

らしさプラスα

目黒区に車を買いに来るのは間違いないのですがから、車を買いに来た人々に目黒区でさらなる経済活動を行ってもらう工夫が必要かもしれません。
車を買いに来る人は車に乗ってくること多いのでしょうから、車のまま買い物ができる環境を整えたり、駅前までの道を整備して車が入りやすくしたり駐車場を整備して街に人を呼び込めるような政策が必要になります。
私もデイサービスの送迎をしていて感じることですが、目黒通りから東急線の駅まで入っていくとき狭い道が多く、道も複雑になっているためためらってしまうことがあります。これでは車好きを駅前に呼び込むことはできないかもしれません。