2022年のロシアのウクライナ進行を機に世間のエネルギーに対する見方が少しずつ変わってきているように思います。
それもそのはず2022年6月19日現在、電気料金は2割上がり、ガソリン価格は215円(50円ほどの補助金が出ており市中価格は160円程度)を突破しています。ここまで家計に影響を与えるようになってくると人々も理想だけを語っていられなくなります。
その他の発電の限界
また、現在日本の総電力供給量の80%に迫り主力となっている火力発電は原油価格の高騰や環境問題への取り組みからこれ以上増やすことは現実的ではありません。
その他の再生エネルギーへの転換など様々な政策を試してきましたが、大きな成果をあげられていないように感じます。太陽光発電も昼夜の発電量の差が大きすぎるため、結局夜間の足りない電力量分の発電施設を用意しなければなりません。
エネルギーは安定的な提供と出来だけ安価なコストがポイントになります。当然安全に確保することが大前提ですが。
特に大規模工場などを誘致する際に安定的電力供給が求められることが多くなっており、停電などを起こすと多額の損害賠償を払わされるケースが増えています。最近では熊本県が多くの工場誘致に成功しているのは安定的な電力供給が可能だからです。
原発の再稼働問題
そこで必ず議題に上がるのが原子力発電所の利用問題です。原発はもともと厳しい安全基準のもと運営されており必ず年1回の定期点検が行われています。2011年の東日本大震災までは60%から80%程度とたかい設備利用率を誇っていました。しかし、大震災後にすべての設備をストップし細心の安全基準に合格した施設のみ再稼働をしている状況です。
私は基本的に原発の再稼働を行うべきだと思います。現在利用している安全基準をクリアしたうえでです。
というのも原子力発電は、これから科学技術の進化に伴って安全性を増していくものだと考えているからです。現在の核分裂式原子力発電に比べて核融合を利用した発電システムが実用化されればウランを使うことなく安全な発電が行える期待がもてます。当然現在の核分裂の技術もそれ相当に進んでおり安全性は増しています。
当然地震への対応も安全基準の見直しによってやりすぎといわれるほどの安全性を担保している状態が必須の条件になります。
そして、ここまで費やしてきた原子力技術の人材や設備をみすみす逃してしまうのはもったいないです。
安全な核エネルギー発電の先駆者に
せっかく世界でも有数の核エネルギーの技術があるのですから、世界い先駆けて放射能や爆発を出さない核融合式発電所を作れるのではないでしょうか。
100%安全な核エネルギー発電所を作ることが出来れば、環境への投資を惜しまない国々はその技術や設備を高価格で買いに来るでしょう。
そこに日本の新たなビジネスチャンスを見いだせないものでしょうか。
安全な核エネルギー
私の考えをまとめると、安定的な電力供給のため、今の安全基準であれば再稼働の方向に動くべきです。その中で更に安全な核エネルギー発電の開発に力を入れていくべきだと思っています。