就職氷河期世代とは1995年あたりから2005年に就職活動を行った世代のことを言い、正社員として働くことができずに、非正規で働いている人がとても多いことが問題視されています。
私はいわゆる就職氷河期世代に当たる昭和55年生まれです。学生時代の仲間たちの多くが非正規で未だに苦しんでいます。
2022年現在で40代から50代前半くらいのまだまだ働き盛りの世代であり、これを放置して置くと後の社会保障に大きな悪影響が予想されるため早めの対策が急務です。
介護業界は氷河期世代を待っています!
一方、ケア業界は40代以降の職員が少ない傾向があり、特に40代から50代の男性職員がぽっかり空いてしまっているのです。
この世代の働き手はリーダー職や管理職として手腕を発揮する世代で、業務を円滑に回すだめのスキルと経験を有した上でマネジメントも行えるという重要な世代です。
また、職員と経営の間に立ちお互いの考えなどを伝えるためのパイプとしての役割を担うこともあるはずです。そんな世代が足りていないのです。
私も介護業界を長年見てきましたが、若い管理職が年上の介護職員をまとめきれずに崩壊していく事業所を多数見てきました。
まさにケア業界は、就職氷河期世代が活躍するのにうってつけの業界なのです。
氷河期世代をケア業界に呼び込むために資格取得の制度や補助金制度、マッチングを行政が主体になって行わなければなりません。当然ある程度まで待遇をあげる必要もあります。
介護職員の待遇を上げた上で、就職氷河期世代の流入を行うことができれば経済政策としても、社会保障対策としても一石二鳥の政策となることでしょう。