現在の日本には社会保障や経済問題以外にも様々な課題が山積しています。
私は下記の3つの歴史的出来事が、現代の日本の問題に切っても切り離せない、日本をいびつな構造にしてしまった原因だと思っています。これらは我々現代日本人に多くの問題を残したばかりではなく、日本人のメンタリティに大きな影響を与えています。
- 第二次世界大戦
- 戦後の高度成長
- 1990年代からの失われた30年
先の大戦で大きな被害を負った日本が戦後から急激な経済成長を遂げ、世界有数の経済国家となりました。山手線の内側の土地価格がアメリカ全土の土地価格を超えたと言われるほど経済は加熱していきました。
そのつけとも言うべくバブルは崩壊し、そこから30年間ほぼ成長ができていないという失われた30年を我々は経験してきました。
1950年代から1980年頃まで毎年10%以上の(名目)経済成長を続けてきた日本が1990年からマイナス成長を含む超低成長時代を30年も続けてきたのです。
かつての成長が異常だったのか、この30年の低成長が異常なのか、いずれにしてもこの落差を含んだ70年間は日本人のメンタリティを決定づけているように思います。
諸悪の根源は・・・
国内問題の多くに共通する特徴は高成長時代に作られた制度が、低成長時代に機能しなくなっている事です。
高度成長期とともに日本の社会保障などの基本的制度が作られました。当時の経済状況を踏まえた上で作られたので、収入面の計算がざるになっており、現代の低成長期ではまかないきれないのも仕方ありません。
少子高齢化問題なども戦後の成長期を踏まえた政策をとっていたせいで、今では高齢者は増えるばかりで子供を育てやすい環境とは言えません。
低成長期に顕在化してきた問題は30年間も山積され、もう先延ばできないものばかりです。
しかし、下を向いてばかりはいられません。我々は次世代に対してより良い日本を残していく責務があるのです。
我々は50年後の世界を見据えて今から動いて行かなければなりません。