介護施設と地域の連携が取れると様々な相乗効果が期待できます。
目黒区には周りの地域にないたくさんの特徴があります。それを生かした上で介護事業と連携し、地域に貢献する政策を考えます。

商店街×ケア施設で抜群の経済効果

目黒区は活性化している商店街が多いことでも知られています。
商店街に介護施設を作ることで要介護者の購買意欲を刺激し、再び経済活動の場へと引き戻すことができます。高齢者は想像以上に買い物をするということに飢えており、自分で商品を見て買うことに喜びを感じています。当然、介護職員による経済活動も期待できます。
特に通所系の介護福祉施設においては通ってくる高齢者や障害者が通所中に買物を行いたいという要望がかなり強いのでリハビリを兼ねた買物同行は施設の競争力強化にも繋がります。
他にも商店街に施設を作ることで職員のとっても働きやすくなるため、採用の面でもメリットがあります
商店街の空き家を利用するための家賃やリフォーム費用の助成を行うことで商店街にケア施設を呼び込みます。

大学研究×介護ICTで新ビジネスの創出

目黒区内には大学が5つあり、学びの最高峰東京大学や理系の優、東京工業大学などが立ち並ぶ学びの街と言えます。
しかし、産学の連携はそれほど目立った成果を上げておらず、大学目黒区ともに窓口を儲けている程度に留まっています。
産学連携がうまく行かないのは企業側が本気で体制を作らなかったり、大学側に情報を流しきらないことが原因となることが多いです。
私は産学連携は大きな可能性を持ちうると考えており、行政として推進して行くべきだと考えています。
目黒区は卸売小売事業者やサービス事業者が多いので、需要が見込まれる商品やサービスをマーケティング面から捉えることができている経営者が多数存在します。
売れる物や売り方を共有した上で企業側と大学側が本気で研究開発をできる環境を行政が整えることで大きな可能性を生むのではなかと考えています。
また、私が得意な介護分野において、介護ロボット・ICT技術に特化した産学連携の事業化を推進していきたいと思います。

目黒区内の大学一覧

・東京大学
・東京工業大学
・産業能率大学
・東京音楽大学 
・東京医療保健大学

介護施設を防災防犯の拠点に

介護施設は防犯や防災の拠点にするのに向いている点がいくつかあります。
・非常食や飲料水が揃っている
・送迎用の車が揃っている
・介助やお世話になれた職員が揃っている

このような点からも介護施設を防災、防犯の拠点にすることで街に貢献し、施設は利用者獲得や助成制度で恩恵を得ることができます。

災害時の拠点に

地震や水害などの災害が起きた際に介護施設は街の避難所になることができます。
特に老人ホームや通所施設は寝るための場所や入浴設備、食事の提供ができる設備が整っています。
適応可能な施設とは災害時協定を結ぶことで防災設備や防災グッズの助成を行います。
地域包括を含む複合施設などであれば行政との連絡体制も整っていますし、多くの役割を果たすことが出来るはずです。
災害時協定を結ぶ施設をピックアップ、災害時マップなどにまとめることで一般区民に周知を行います。

高齢者を詐欺から守る

目黒区は23区でも犯罪率の低い治安の良い地域です。
しかし、オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺の件数は他区と比べても多い事も知られています。

区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数より(警視庁)

古くから住まわれている貯蓄の多い高齢者が多く住んでいることが原因ではないかと思われます。(高齢者率は23区でも低い)
特殊詐欺の被害額は令和元年度で300億円を超えており以前高い水準を推移しています。
また、特殊詐欺の被害者は65歳以上の高齢者が83%を超えており、高齢者が狙われた詐欺の手口であると言えます。

高齢者の詐欺防止にできること

・介護施設での被害防止策の発信
・福祉用具とともに自動通話録音機の普及
・金融機関やコンビニなどへの認知症患者の情報提供

子供を犯罪から守る

子供を犯罪から守るためには「本人たちの意識」「街の目」が重要です。
本人たちの意識とは、犯罪とは何かを意識することで犯罪の起こりやすい場所や起こりやすい条件を知り、それの避け方や抜け出し方、大人への発信の仕方などを学び意識することです。
学校での意識付けが大きな意味を持ちます。
一方、街の目とは子供たちを街の目が行き届くところに保護しておくことです。
街の目と言っても無意識に見ていても仕方がありません。
大人も子供の犯罪の性質を知り、子供がどのような予兆やSOSを出すのか、知らなければなりません。例えば子供たちが持っている防災ブザーの発信音を知らなければSOSに気づくこともできません。
学校や行政が町内会や商店街に啓蒙活動を行わなければなりません。

子供の犯罪防止にできること

・ケア施設を子供110番の家に
・ケア職や商店街、町内会などの目を子供に
・街の暗いところひと目につかないところを徹底排除

文化(家具・車・自転車)×施設利用者で経済発展

目黒通りを走ると気付かされるのはカーディーラーの多さと家具屋の多さです。とても華やかなため、通る人々の目を引きます。
私は高校生の頃からミッドセンチュリーの椅子を愛でるのが趣味であったため、目黒通りがインテリアストリートと呼ばれていることは知っていました。
また、目黒通りは日本一会社が走ると言われているほど、高級車のカーディーラーが立ち並びます。
家具、車、自転車には日本とヨーロッパがアメリカを凌いでいるという共通点があります。それは文化、歴史を由来とする製造業であることに由来すると考えています。
家具、車、自転車をヨーロッパと日本の文化融合として捉え、目黒通りの建物づくりや店舗づくりに統一感をもたせることができれば地域のブランディングにもつながるはずです。
ヨーロッパと日本の文化といえば時計や建築など他にもコラボできる業界があるかもしれません。